おはこんばんちは
ショッカーのバイク(車両)にナンバーが付いている事に疑問の
ばらさんです。
世界征服を目論む秘密組織もちゃんと届け出はしているんだね。
アナタのアジト、国土交通省にバレていますよ(笑)
以前説明したかな?
我が Leoncino125 は、引き上げてきた時点で すでにステムが引っかかる状態 だったんですよ。 走行距離は 5000km 未満。 この距離でステムが引っかかるなんて普通じゃないと思い、輸入元に「保証案件になりなすか?」と確認の連絡を入れました。
返ってきた答えは、「保証書が無いと、保証期間中でも保証対象にならない」 というもの。
中古で Benelli を購入する人は要注意です。保証期間内の中古車両なら、保証書の有無を必ず購入前に確認しておきましょう。
まあ、保証かどうかは正直どうでもいいんです。何十年も雨ざらしにされた旧車ならともかく、走行距離 5000km 未満でステムが引っかかるのは“異常” です。
それなのに、この異常について輸入元はまったく興味が無さそうで、不思議で仕方ない。
一方で、5000kmでステムが引っかかるなんて「なんで?」「どうして?」「ありえないだろ」と、私や友人は興味津々。
物売り屋さんと技術屋との温度差ってこういうところに出ますよね。
前置きはこのへんにして、本日の課題「ステムの点検」していこう
ステムのボルトはちょっと特殊で、「トリプルスクエア」「XZN」と呼ばれる規格の工具が必要。
最近のヨーロッパ製バイクではよく使われている規格で、一般的なヘックス(六角穴)よりも 高トルクに対応でき、接点が多い分なめにくい のが特徴。
そして、このトップブリッジに使われている XZN はさらにレアで、M20 というサイズ が採用されています。
トップブリッジを外すと、ステムナットとロックナットが顔をのぞかせます。 このステムナットの締め付け具合でステムの調整を行うのですが、今回はあくまで分解が目的なので、調整の話はまた別のタイミングで。
ステムナット自体は汎用工具でも外せるんですが、Benelli用の専用工具が存在していて、せっかくの機会なので購入しました。
元を取るためには あと100回くらいステム脱着しないといけませんね(汗)
おわかりだろうか……。
はい、完全に錆びています。 もうカラッカラですな。
ステムのロアブラケット。 こちらは、グリスと上から落ちてきた錆びが混ざって 完全にヘドロ化 していますね。
下側のベアリングは乾燥していないようですが、この状態を見る限り、上からの錆びが流れ込んで溜まっていたのがよく分かります。
また上側に戻ります。
アッパーベアリングレースですが、画像を説明すると 右側が高く(進行方向)、左側が低い 位置関係になっています。
そして赤丸の中心部。 ここは 錆びている部分と錆びていない部分の境界線 になっていて、明らかに差が出ていますよね。
この状態から分かるのは、「ここに水が溜まる環境があった」 ということ。
構造的に水が滞留しやすいのか、シールが機能していないのか、いずれにしても通常の状態では起こり得ない錆び方です。
この段階で可能性のある事をまとめておこう
◆ アッパーステムベアリングが乾燥している理由
新車組付け時に グリスを塗っていなかった。
粘度の低いグリス が使われていて、時間とともに下側へ流れ落ちた。
◆ ロアステムベアリングがヘドロ化している理由
アッパー側で発生した 錆水がそのまま落下 し、グリスと混ざってヘドロ状になった。
◆ ステムベアリング全体が錆びている理由
グリス未塗布のまま湿度で自然に錆びた。
ベアリングシールが機能しておらず、走行時や停車時に水が侵入する構造になっている。
他、何か原因・可能性ありますか?
点検や調整でステムが改善すると思っていたら、まさかの 交換確定。
ステムベアリング交換って、ここまでバラさないといけないので、なかなかの大作業なんですよね。
まだ新しい車両の Leoncino125 をここまで分解したのは、たぶん私が日本初でしょう(自己申告制)笑
本来は、CG125 の 3速ギアを修理するまでの “繋ぎバイク” として、サクッと乗れる車両を買ったはずなのに……
はずなのに……。
でね、
バイクって、走行中はライダーが意識していなくても ステムが細かく振れることでバランスを取り、直進安定性やコーナリングの安定を生み出している んですよ。(もちろんステムだけの話ではないけど)
だから ステムの動きが悪いと、この“無意識の補正”ができなくなる。 結果として、
真っ直ぐ走らない
コーナー中に変な挙動が出る
車体が思った通りに動かない という状態になる。
私なら1mバイクを押しただけでステムの異常が分かります。 乗れば尚更ハッキリ分かる。
異常が分かっている状態でも乗るのは本当に怖い。 狙った通りに制御できない乗り物は怖い。 確実に転倒する未来が見えてしまうから。
でもね、一般の方は これに気付かず乗っていることが多い んですよ。
前オーナーも気づいていなかったとの事。
で、やっぱり転倒しているんですよ。雨の日に。
バイクに乗り慣れている私が晴れの日でも乗るのが怖い言っているものを、異常に気付かずに雨の日に乗ればそりゃ転倒しますよ。
今回のステムの錆は、年式や走行距離から考えて 本来ありえない状態 で、 現段階の予想では
製造上の問題
部品の問題
設計の問題 このあたりの可能性が高いと見ています。
もし組付け時のグリス塗り忘れなら、この車両だけの個別案件。 でも、部品や設計の問題なら 他の Leoncino125 でも同じ症状が出ている可能性が高い。
なので、 ステムの状態を自分で判断できる人は意識して点検、よく分らない人は、一度プロにチェックしてもらう価値は十分にある と思います。
続く





